95冊目『おやすみなさいをするまえに』 

 

おやすみなさいをするまえに

おやすみなさいをするまえに

 

「きょうが ねむりに つこうとするとき そらは だんだん くらくなり ゆうひは ゆらゆら しずみます」

 

3匹の子うさぎが眠りにつくまでのおはなし。

 

ここまで95冊ほど絵本を読んできて、こんなにもダイレクトに「んきゃわいいいい!!!」ってなったのは初めて。可愛い。お話はそれほどでも、イラストが可愛すぎる。毎日でも眺めていたい。子うさぎの可愛さにおぼれたい。それ以外を語りたくなくなるほどかわいい。

 

一応お話で好きなところを挙げると、お父さんに子どもが今日あったことを報告しているところ。

「きょうはね こんなに いいこと あったの

 そうかい それは よかったねえ」

いいこと、として回想されていることが牛と戯れているところなのだけれど、うさぎが牛と戯れることはいいことなのかちょっと疑問。でもいいんだよ細かいことは。なぜなら可愛いから。

父親との会話もあれば、母親との会話もある。母親には絵本の朗読をせがむ3人。

「あと いっさつだけ えほん よんでね

 もう ひとつだけ おはなししてね」

夜という時間の中に、大切な会話の時間がある。それは、おやすみなさいをする前に必要なことだ。少なくとも、今の3人の子うさぎにとっては。

親に抱きしめてもらうことも、お星様にお祈りすることも。全て大切な夜を迎えるために彼らが求めていること。

 

「おやすみなさい おほしさま こんやも どうか おまもりください」

 

はあ可愛い。 可愛いなあ。このままずっと可愛いだけ書いていてもいいのだけれど、自分もちょっと寝よう。おやすみなさい。

 

「きょうが おわると あしたが きます

 みんなを むかえる あたらしい あさが」