83冊目『うんこしりとり』
うんこしりとり (こどもMOEのえほん)(コドモエ[kodomoe]のえほん)
- 作者: tupera tupera
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2013/10/23
- メディア: 単行本
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「こどものうんこ こうちょうのうんこ」
うんこで繋げるしりとりのおはなし。うんこ人間。
とにかく笑ってしまう馬鹿馬鹿しさがあるのだけれど、そう馬鹿にしてもいられない。
生き物が出すうんこはある程度形が決まっている。それはこの現実にも存在するうんこであって、見たことのあるうんこだからだ。しかし現実に存在しない、仮想うんこはどんな形をしているのか。ずばり、そのもののままのうんこである。
こめつぶのうんこは米粒ほど小さくて見えない。コーヒーのうんこはうんこっていうか豆だ。こんぶのうんこは昆布だし、こまのうんこもこま。ということは人間のうんこもあれは人間の形そのもので、俺たちはやはりうんこでしかなかったのではないか。 このうんこ人間どもめ。
うんこしりとりは最後、形や概念、感情を持つうんこにまで発展して、
「ことばをはなすうんこ」
の存在で締められる。そのうんこはこんな言葉を発している。
「まだまだ できるよ うんこしりとり このつく うんこを だしきろう!」
細部までこだわりつくした強烈なうんこ本であり、読んでいる子どもに新たな遊びを提供する指南書でもある。こみあったうんこ、コミケ会場のうんこ、こう着状態のうんこ、こづれのうんこ、コンバトラーうんこ。みんなもやってみよう。
「こいするうんこ」