83冊目『うんこしりとり』

 

うんこしりとり (こどもMOEのえほん)(コドモエ[kodomoe]のえほん)

うんこしりとり (こどもMOEのえほん)(コドモエ[kodomoe]のえほん)

 

「こどものうんこ こうちょうのうんこ」

 

うんこで繋げるしりとりのおはなし。うんこ人間。

 

とにかく笑ってしまう馬鹿馬鹿しさがあるのだけれど、そう馬鹿にしてもいられない。

生き物が出すうんこはある程度形が決まっている。それはこの現実にも存在するうんこであって、見たことのあるうんこだからだ。しかし現実に存在しない、仮想うんこはどんな形をしているのか。ずばり、そのもののままのうんこである。

こめつぶのうんこは米粒ほど小さくて見えない。コーヒーのうんこはうんこっていうか豆だ。こんぶのうんこは昆布だし、こまのうんこもこま。ということは人間のうんこもあれは人間の形そのもので、俺たちはやはりうんこでしかなかったのではないか。 このうんこ人間どもめ。

うんこしりとりは最後、形や概念、感情を持つうんこにまで発展して、

「ことばをはなすうんこ」

の存在で締められる。そのうんこはこんな言葉を発している。

「まだまだ できるよ うんこしりとり このつく うんこを だしきろう!」

 

細部までこだわりつくした強烈なうんこ本であり、読んでいる子どもに新たな遊びを提供する指南書でもある。こみあったうんこ、コミケ会場のうんこ、こう着状態のうんこ、こづれのうんこ、コンバトラーうんこ。みんなもやってみよう。

 

「こいするうんこ」