50冊目『でておいでよゼニガメくん』
「こうらのなかからそとをみて いつもおんなじひとりごと。
おもてなんて こわいものだらけにきまってる。」
あのイマクニがポケモン創成期にだしたポケモン絵本。ひきこもりのゼニガメくんのおはなし。
ポケモンや妖怪ウォッチのような子ども向けコンテンツならどこかにはあるのだろうなと思っていたけど、今回初めて絵本を手に取った。
怖がりのゼニガメを天岩戸方式で外に出そうとするヒトカゲとニョロゾが可愛い。特にヒトカゲは登場してからもう15年も経つというのに、いまだにここまで可愛いのはどうしてだ。全く色あせてないんだよなあ。今回の絵だとニョロゾとちょっとホモ感漂う仲良しっぷりのところが一番良い。「あんなのはじめてだよヒトカゲくん。」「ずうっとみていたいねニョロゾくん。」と綺麗なものに見とれる2人のキュートっぷり。たまらずゼニガメも甲羅から顔をだし引きこもりを脱却する。
ポケモンという、当時子どもたちにとっての常識みたいなものだったコンテンツで、まっとうに良い話になっているのが素晴らしいな。オチというか最後に少しの結末があればもっと好みだった。
いやしかし、割とこの創成期である赤緑の頃から付き合ってきたポケモンだけれど、たぶん今が一番好きだな。もっと好きを突き詰めていくにはどうしたらいいんだ。
「ちょっとじゃなくて、すっごくみてみたい!うん、そうだ!ゆうきをだして!」