17冊目『のまどくん』
「のまどくんはいいな。いかなければならないところなんかないし、やらなければいけないこともない。」
自由を謳歌するのまどくんのおはなし。
最近ずっと動物の姿を借りてシニカルな目線で子どもたちに語るタイプの本ばかり読んできたからか、のまどくんが普通の人間で、しかもちょっと現代的な格好していることに面食らった。こういうのもありなんだなあ絵本。
はじめの宝物を拾っていくのまどくんには実際わくわくさせられたのだけれど、中盤で出てくるひかるちゃんという、空を常に仰いでいる人が絡んできたところからちょっとシニカルすぎて笑えなくなってしまった。もう少し“可愛げ”のある本だとよかったなあ。面白かったけれど。