2冊目『どんなにきみがすきだかあててごらん』
どんなにきみがすきだかあててごらん (児童図書館・絵本の部屋)
- 作者: サムマクブラットニィ,アニタジェラーム,Sam McBratney,Anita Jeram,小川仁央
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 1995/10
- メディア: 大型本
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「ぼくは、きみのこと、きみのつまさきのさきまで、すきだよ」
古本屋にあったので買いました。相手に自分の“スキ”を伝えるため、さまざまな表現をするうさぎの話。
自分の中ではこのうさぎたちは親子ではないのだけれど、どうなのかなあ。親や子なら、こんなふうに愛情表現をしなくても“スキ”を表現できる。でも親子でない、ただ愛し合っている2人だったら。ユリ熊嵐いうところの“キス”を諦めて“スキ”を得られるか。
なんだかんだ言って自分にも自分の“スキ”がどういう形をしていて、どれくらい大きいのか分からないのだ。だからそれに似た形の言葉を生んだり、ウサギじゃない私たちはお金の額で表現したりしている。
「好きって言葉はただのカードだ。お前たちはその言葉をただ後世に受け継げば良い」(子供はわかってあげない)
「ちゃんと好き、ってどういうこと?」(サッドティー)
さまざまな作品で人が、命が、どう相手に“スキ”を伝えたらいいのかで悩んでいる。このウサギも体一杯に表現するけれど足りなくて、果ては「ぼく、おつきさまにとどくくらい、きみがすき」ときたもんだ。「うん、それはとおくだ。うんととおくだ」
読んでいくうちに涙が止まらなくなってくる。そして心から優しい最後のページ。とても良い本だ。 早いけれどもベスト級の絵本。
とまあ、絵本を読んでとりとめもないことを書いたりしている。出来れば今年中に100冊。図書館で借りたり古本屋に行くのは許してください。それと子供コーナーにリュックを背負った不審者がいても通報しないでください。