ケイスケさん、お誕生日おめでとうございます

 

2月13日は何の日か。聡明なあなた方ならご存知でしょう。そうです、ケイスケさんの誕生日です。おめでとうございます。

残念ながらこのブログを書いている本人がケイスケさんとは一度も面識がないため直接お祝いの言葉を浴びせに行くことは出来ないのですが、その代わりこの電脳の時代、メールやツイートで気持ちをぶつければいいじゃない。でもそういえばメールアドレスも知らない、140字では足りなすぎる、ということで私が現在唯一長文を書いて放っておくことの出来る場所ことブログに、感謝の気持ちとお祝いの言葉を書き連ねようと思った次第です。

(本当は今日見たポケモンのアニメが衝撃的すぎて何か書き残そうと思い書いていたけど考えがまとまらなくて頓挫したことは秘密でお願いします)

 

第一章 はらひろとケイスケさんとの出会い

私がケイスケさんを知ったのは2013年の夏のことです。当時私は地元大阪を離れ、単身関東でのシェアハウス生活を送っていました。シェアハウスとはいえ個室型の安物件。友人と呼べる人は一人も出来ず、またそのころ関東でやろうと思っていた用件がなくなってしまい、ただひたすらにバイトに明け暮れる日々でした。

そんなとき、私の支えとなってくれていたのが、女児児童向けTVアニメーションアイカツ!アイカツ!はその後現在に至るまで、自分の辛い境遇を忘れるため、時には立ち向かうための勇気を与えてくれる大切な作品となりました。

ある夏の日、アイカツ1年目終盤の怒涛の展開に頭がくらくらして、自分ひとりではこの物語を受け止めきれないとTwitterにてさまざまな人の感想を読んでいたとき、ふとある人の感想が目に入りました。その呟きには愛があって、しかし冷静に、星宮いちごというキャラクターがどんな道を選んでも受け止める、というような呟きだったように思います。ずいぶん前のことなのでその呟き自体は探せなかったのですが、その後も一年目のラストを恐々と見ていた自分にとって、その視点は感嘆と言う他ないものでした。

この人のようにアイカツ!を見たい。そう思ったことを今でもよく覚えています。

その後も1年目の物語をTwitterを通して多くの人と一緒に体感することによって、アイカツを私の心のなかでとても大切なところに落ち着かせることが出来ました。そして関東の狭いシェアハウスで誰とも何もシェアせずにいた私は、近くに住む顔も本名も知らないケイスケさんという人と、アイカツへの思いをシェアし始めたのでした。

 

第2章 はらひろがいかにケイスケさんに感謝しているか

アイカツだけではなく、ケイスケさんにはさまざまな作品の見方を勉強させていただきました。自分のなかで一番印象深いのは、志村貴子作品への深い愛情です。

私事で余りにもいろいろあった2013年。アイカツにも、うまるちゃんにも、そして放浪息子にも、すっかり精神を救われました。いつまでたっても、完結に近づくにつれなお揺らぐその性に、時には怒りすら覚えながら楽しく読んでいました。最後ニトリくんが自分なりの答えを出したとき、ほっとしたのと同時になんだか寂しくなってしまったことを覚えています。

そんな放浪息子も、ケイスケさんの感想と一緒に読むことで独善的な考えにならず、一人だとぐるぐると思考の迷路にはいってしまいそうなときも、一度呟いてみることで反応をみたり、逆に感想を追ってみたりするようになりました。そうすることで、不思議な話ですが、前よりもっとたくさんの漫画を読むようになり、映画を観る様になり、その感想をどこかに書き記すことで、考えをまとめるようになったのです。

それはいつでもお気に入りや反応をくれる人がTwitterにいたからで、一人でこもって漫画や映画を観て、感想を共有するとしたら家族ぐらいだった、超内向的&内弁慶の自分には初めての興奮でした。この世界には自分が何かに影響を受けて発信した、いわゆる二次表現でも面白がってくれる人がいる。これは本当にここ数年でようやく気づけたことで、この発見はもうどう考えてもケイスケさんという人なしには見つけられなかったと思います。

 そのおかげもあり、2013年からは自分だけで作っていた漫画ランキング、映画ランキングも何処かに発信するようになり、その作成のためにたくさんの作品を摂取することで、また新たな感覚を手に入れたりと、今のところ全てが良い方向に向かっています。

そして去年のケイスケさんの誕生日に初めてリプライを送って以来(こういうのを覚えているのが私の気持ち悪いところです)、お互いが何を読み何を感じたかの情報交換が出来るようになり、また色んな作品を知ることが出来ました。時々「はらひろさんのおかげで〇〇を知ることが出来た」という嬉しい言葉をいただけますが、とんでもない。

私はケイスケさんのおかげで「色んなものを知ることの出来るアンテナ」を手に入れることが出来ました。本当に感謝してもしきれません。ケイスケさん、23歳のお誕生日おめでとうございます。年下が生意気言っていつも申し訳ありません。気持ち悪いかもしれませんが、これからもお互いの“視点”を共有できれば嬉しいです。

 

ちなみに今日の話なんですが、ポケモンのアニメを見て余りのことに動転してしまい、Twitterを観ても誰も実況しておらずどうしようどうしようと思ったとき、「昨日のスターアニスのLIVEを観たあとのケイスケさんがお友達の方に即電話をかけた」ということを思い出しすぐに弟にかけ話を聞いてもらうことでなんとか気持ちを落ち着かせることが出来ました(弟のほうがめっちゃ泣いていて、ゆっくりと言葉にして観想を言い合いました)。その点につきましても、恥ずかしいトコロまで見せてくれるケイスケさんに実は感謝しています。自分が恥ずかしいコトになったときの対処方も教えていただきました。ありがとうございます。

 

 

第3章 はらひろがケイスケさんに読んで欲しい漫画、観て欲しい映像

 

いつも直接伝えるのが恥ずかしくて間接的に伝わればと発信していますが、今回は直接、ケイスケさんに観て頂きたい作品をピックアップしました。いつか直接お会いできる際お渡しできるか、もしくは送らせていただければと思います。

まずは有名どころから。先日より一挙刊行となった東映ヒロインシリーズ“プリキュア”より、ふたりはプリキュアSplashStarです。

 

 おそらく“百合”というものを愛好されているケイスケさんには一度は耳に入っていると思いますが、長いプリキュアシリーズにおいて、女の子同士の強い愛情を一番眩しく描いた意欲作です。お互いが好きと言い合うことによって強くなる、そして後半には友人夫婦も出てきて更にイチャコラを始めるという何だか観ていてむずがゆくなるほどの関係です。その物語、アニメにして1年あったものが、先日2巻の単行本にまとまりました。アニメよりはボリュームも薄めですが、そのぶん読みやすいと思います。こちらで楽しんだ後、映像のほうも見ていただけると最高です。

 

では次。割と自分の人生にとっては重要で、2007年につけていた漫画ランキングではその年の一位だった作品。シギサワカヤ『九月病』です。

 

九月病 上 (ジェッツコミックス)

九月病 上 (ジェッツコミックス)

 

 

 元は同人誌だった作品が色々あって単行本にまとまった本作では、妹と兄の禁断の恋が描かれながら、だんだん愛なんてどうでもよくなる堕落した人間の話となっています。特に下巻から現れる海老沢さんという人がとにかく魅力的に堕ちる人で、読んだ人はみんな海老沢さんのことが好きになるのではないかなあと思います。ちなみにこの作者のシギサワカヤさん、今は“楽園”という雑誌で表紙をやられたり連載作があったりと今でも大活躍中です。本当に名作なのでぜひ。

 

さらにこちら。春風実花さんの『わたしたちは皆おっぱい』

 

わたしたちは皆おっぱい (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

わたしたちは皆おっぱい (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

 

 最高におっぱい(ロック)です。よろしくお願いします。

 

以上、漫画3作を紹介したところで、誕生日までのリミットがきてしまいそうです。最近は日本映画の世界でも“百合”といわれるものが注目され始め、全員女性が演じる男子高校生の恋愛モノ(『1999年の夏休み』という映画ですがこれは80年代のものです)なんかもあったりします。実際の肉体で表現するため多少表現が過激になることもありますが、おそらく同じ志を持った人たちが作ったものもあります。また見つけ次第、それとなーく伝えると思うのでよろしくお願いします。

 

長くなりましたがこれだけは言わせてください。ケイスケさん、お誕生日おめでとうございます。こんなものを急に送る気持ち悪い人とはもう一切の接点を持ちたくはないと思いますが、これからもお互い灯台の灯を確認する水夫のように、それぞれの観ている先を見失わないよう進んでいけたらと思います。KAGEROUみたいな比喩で終わらせました。ではまた来世。